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Beijing 2008北京五輪日本チーム、メダル獲得へ挑戦。

1963年生まれ。愛知県出身。明治大学卒。ヨット専門誌「ヨッティング」編集部を経て、1995年にフリーランスの写真記者として独立。五輪競技などのヨットレースを中心に取材。他にも漁業関連など幅広い分野で取材活動を続ける。


本誌≪北京五輪代表選考≫速報版でお知らせした通り、49er級の石橋 顕/牧野幸雄チームに続いて、激しい代表選考レースを勝ち抜いた男女470級の松永鉄也/上野太郎(スリーボンド)、近藤愛/鎌田奈緒子(アビームコンサルティング)が、北京五輪470級日本代表候補選手に決定しました。7艇種・9種目の出場を目指す日本セーリングチームは、すでに出場国枠を獲得しているRS:X級男女に、今回の470級男女を加えて、2月5日現在、3艇種5種目の出場枠・代表候補選手が決定しました。

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オリンピック・クラスの11種目

1996年のアトランタ大会から採用されたのが、世界で最も普及しているヨット、レーザー級です。このレーザー級が採用されてから、五輪のセーリング競技への参加国数は一気に増えました。同じ一人乗り種目のフィン級ほど体重を必要としないため、日本人でもなんとか戦えるクラスのはずですが、世界選手権では30位の壁を未だに破ることができません。これまでレーザーのワールドシーンを牽引してきたベン・エインズリー(イギリス)とロバート・シャイト(ブラジル)の2大スターが、それぞれフィン級とスター級に転向したため、北京大会のメダル争いは熾烈を極めることになりそうです。


2000年のシドニー大会から五輪種目となったのが、大きなウィングに長いバウスプリット持つハイ・パフォーマンス・スキフの49er級。オーストラリアで盛んなスキフ種目が地元開催の大会で採用されました。470級から転向するケースが多く、日本からも中村健次選手や轟賢二郎選手といった470セーラーが49er級に転向しています。オーストラリア発祥のクラスですが、意外にも過去2大会でオーストラリアのメダルはゼロ。レガッタ数の多いヨーロッパ勢が圧倒的な強さを見せているクラスです。


前回のアテネ大会から採用されたのが、4つめの女子種目となるイングリング級。3人乗りのキールボートで、ソリング級(1972〜2000年まで五輪種目だった)の小型版としてヨーロッパやオーストラリアを中心に普及していたクラスです。470級や一人乗りのヨーロッパ級に乗っていた女子セーラーが転向するケースが多く、初代金メダリストとなったシャーリー・ロバートソン(イギリス)は、シドニー大会ヨーロッパ級の金メダリスト。五輪種目となって日も浅く、3人乗りということもあってか本格的な五輪キャンペーンを張っているチームはまだ少ないものの、上位陣には実力者が揃い、北京大会でのメダル争いは面白くなりそうです。


そして、来年の北京大会から新種目として採用されるのが、女子一人乗りのレーザー・ラジアル級と、ボード・セーリング種目のRS:X級の2種目。


1992年のバルセロナ大会で採用された女子一人乗り種目のヨーロッパ級に代わる形で採用されたのがレーザー・ラジアル級です。レーザー級と同じハルを使用しながら、短いマストと一回り小さいセールを使うのがレーザー・ラジアル級。新種目とはいうものの、競技人口はヨーロッパ級よりも多いことや、ヨーロッパ級で活動していたセーラーの大半がこの種目に転向していることもあり、最初からハイ・レベルな争いが見られそうです。


ボード・セーリング種目のRS:X級は、五輪種目としてデザインされたクラスなので、それ以前の競技人口はゼロでした。ボード・セーリングの世界では、ワンデザインのコースレーシングというカテゴリーはマイナーで競技人口も少ないことから、このところ人気のあるフォーミュラーというボードの特徴を取り入れたデザインにして競技人口の拡大を図ろうという意図だったようですが、その目論見は今のところ成功しているとは言い難いようです。1984年のロス・アンジェルス大会から採用されたボード・セーリング種目は、ウィンドグライダー級〜ディヴィジョンU級〜レヒナー級と毎大会クラスが変わったことで競技人口が伸び悩んでいましたが、1996年のアトランタ大会からは世界的に普及しているミストラル級(IMCO)が採用されたため、日本でも多くのボードセーラーがオリンピックにチャレンジするようになりました。ところが、またもや新種目への変更となったため、選手層は再び激減。世界的にも混沌とした状況が生まれているようです。


レーザー級49er
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