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49er 日本人初の金メダル!

08/04/13

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最終日(4月13日)に行われたメダルレース。1位のデンマークと3点差、3位のイタリアと4点差という僅差の2位につけていた石橋顕/牧野幸雄(福岡ヨットクラブ)は、誰よりも早く出艇し、先に行われたRSX級のレースを見ながら海面をチェックしていた。このレースにかける彼らの意気込みが感じられる。

メダルを争うデンマークとイタリアは、いずれも先のワールドでシングルに入った強豪。特に、地元イタリアチームは泣く子も黙るISAFランキング1位。このメダルレースで石橋/牧野の真価が問われる大一番である。

南の風2〜3m/s、小雨がパラつくコンディション。スタートではデンマークとイタリアが牽制し合うなか、石橋/牧野は少し離れた風上側から好スタートを切る。その後、イタリアに突き上げられたデンマークが、左海面有利と知りつつも大きく右海面へと出ざるを得ない状況に追い込まれた。
「470級であれば、すぐにタックを返して左についていくところでしょうが、49erの場合、タッキングの回数を増やしたくないというのがあるので、ああいうコース引きになったんじゃないでしょうか」
と解説するのは、石橋/牧野のコーチングを引き受けている原貴夫コーチ。

その後、有利な左海面で伸びたイタリアを、最後のアプローチでかわした石橋/牧野が第1上マークをトップ回航。そのままリードを守ってトップフィニッシュ。49er級の国際レースでは日本人初の金メダル(これまでの最高位は、中村健次/佐々木共之がデンマークのサーキットで獲得した3位)となる快挙。
「これで出場艇数が増えてくれば、こんなわけにはいかないことはよくわかっています。でも、次のイェールでは、メダルレース出場を目標にして臨みたいと考えています」(石橋)


ポーズを要求したら、やっとガッツポーズを披露してくれたスキッパーの石橋に対し、クルーの牧野はニヤッと笑うのみ。そんな質実剛健な無骨さが魅力のチームである
   
第2マーク、トップランカーを従えて回航する石橋/牧野。この風域なら、トップレベルのチームと比べても遜色のないボートスピードを持っている トップフィニッシュで初優勝を決めた瞬間、石橋との牧野は静かに握手を交わした。派手なパフォーマンスは似合わない、日本男児らしいチームだ   チームビリーブの5人。エリアも学閥も関係ない、信頼関係だけで結ばれた固い絆こそ彼らの財産。今回の金メダルで、絆はさらに強固なものになりそうだ

 

エントリー数16艇という今大会の結果をもって、軽々に実力をはかることはできない。しかし、トップランカーを向こうに回しての逆転優勝、しかもガチンコ勝負となったメダルレースでのトップフィニッシュは、軽風域においての彼らの実力の高さを証明するものだ。
「う〜ん、そういえばスランプになったことはまだないですね」
という牧野の言葉が物語るように、彼らの実力を表す折れ線グラフは右肩上がりの曲線を描いて上昇を続けている。北京五輪まで4カ月、おそらく最初のスランプに遭遇する前に、五輪本番を迎えることになりそうだ。オリンピックでは、そういう伸び盛りの選手が勢いそのままにミラクルな戦績をあげることが往々にしてある。しかも、オリンピック本番の青島は微〜軽風域が予想される海面である。何か、とんでもないことをしでかしそうな雰囲気が、今の彼らからはプンプンと匂い立つ。

 

【大会公式webサイト】
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