09/11/02
![]() 470級第4レース、第2上マークでポートアプローチに対して激しく牽制する関西学院の市野毅/西尾将志 |
全くの無風で1レースも成立しなかった昨日とは打って変わって、大会3日目の11月2日は木枯らし1号が吹きつける大荒れの1日となった。この日は、まだ2レースしか成立していないスナイプ級からレースが行われた。
レース艇がハーバーを出航した時点では、それほど風速は上がっていなかったのだが、本部船にスタートフラッグが掲揚された頃から海面を白波が覆い始めた。西寄りの強風の中をスタートしたレース艇は、上マークを回航しサイドマークへと向かった。ちょうどサイドマークが設置されたあたりがブローの通り道となっていたようで、最大で15m/sを超える強烈なブローがマーク付近を吹き抜けていく。フリートの中位集団がサイドマーク回航の動作に入った頃、ひときわ強いブローが吹き付け、マーク付近にいたレース艇は一気に吹き倒されてしまった。再帆走できない艇が続出するなか、トップグループは第2上マークに到達、しかしこの時点でレース委員会は安全なレース続行は不可能と判断しN旗を掲揚、このレースはキャンセルとなった。ジャッジボートや運営艇が総出でレスキュー活動にあたり、人的被害は回避することができたものの、マストやセールを破損して自力で帆走できないレース艇が続出した。
折れたマストは10本以上、破れたセールは30枚近くにものぼるという甚大な被害を被ったスナイプ級のレースは見送られ、少し風速の落ちた午後からは470級の第4レースが行われた。
風速が落ちたとはいえ、相変わらず10m/sを超えるブローが吹き付けるヘビー・コンディション。完全な内水面のため大きな波こそ立っていないものの、振れ幅の大きいガスティなコンディションは選手たちを苦しめた。
レース序盤では福岡大学や法政大学が上位でマークを回航するも、沈によって順位を落としてしまう。一方、3艇が手堅く走ったのが現在470級首位につけている関西学院大学。この日の1レースで、混戦から頭一つ抜け出した。そんな中、唯一関西学院との失点差を縮めたのが、470級のディフェンディング・チャンピオン福岡経済大学。強風に強いというチームカラーは健在のようだ。
明日の最終日は、まだ2レースしか成立していないスナイプ級のレースが優先的に行われる予定。コンディションによっては、470級のレースは行われない可能性もあり、3日目までの成績が最終順位となれば、関西学院の優勝が確定する。一方、スナイプ級も早稲田大学が2位以下を大きく引き離しているため、最終日での逆転の可能性は極めて少ないといえる。
最終日の注目は総合優勝争い。早稲田が辛うじて首位をキープしているものの、関西学院が僅か10点差の2位に浮上、最終日が1レースで終わったとしても、十分逆転可能な点差に詰め寄った。失点差から見れば4位の慶應まで逆転の可能性はあると言えそうだが、実質的には早稲田と関西学院の一騎打ちというのが最終日の図式。
今大会は、スナイプ級と470級が各レースのフィニッシュを待って交互に行われているため、両クラスに登録している選手であれば、両クラスの全てのレースに出場することも可能。最終日のレースがスナイプ級優先で行われるとすれば、470級のエースをスナイプ級に投入するというオプション選択も十分にあり得る。注目の最終日、各大学がどんな戦略を引っ提げて臨むのか? 明日も冬型の気圧配置で強風が予報されている。
順位 |
大学名 |
失点 |
1 |
関西学院大学 |
175 |
2 |
福岡経済大学 |
192 |
3 |
早稲田大学 |
246 |
4 |
関西大学 |
251 |
5 |
慶應義塾大学 |
252 |
6 |
法政大学 |
255 |
7 |
立命館大学 |
270 |
8 |
福岡大学 |
283 |
9 |
日本大学 |
311 |
10 |
同志社大学 |
316 |
順位 |
大学名 |
失点 |
1 |
早稲田大学 |
63 |
2 |
慶應義塾大学 |
114 |
3 |
関西大学 |
114 |
4 |
中央大学 |
118 |
5 |
立命館大学 |
132 |
6 |
金沢大学 |
141 |
7 |
日本大学 |
142 |
8 |
関西学院大学 |
144 |
9 |
法政大学 |
149 |
10 |
福岡大学 |
160 |
順位 |
大学名 |
失点 |
1 |
早稲田大学 |
309 |
2 |
関西学院大学 |
319 |
3 |
関西大学 |
365 |
4 |
慶應義塾大学 |
366 |
5 |
立命館大学 |
402 |
6 |
法政大学 |
404 |
7 |
福岡大学 |
443 |
8 |
日本大学 |
453 |
9 |
中央大学 |
559 |
10 |
金沢大学 |
565 |