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2020年08月03日
油壷湾沖で、佐藤裕さんの散骨式

長崎県に生まれたサトちゃんは、若くして上京し、青春時代の多くを、ここ油壷周辺の海で過ごした。1970年代の始め、ちょうど、日本の外洋ヨットが隆盛期を迎え、若く、元気のいいヨット乗りが活躍し始めた頃の油壷、諸磯、小網代周辺の海は賑やかで、活気に溢れていた。
そんななかで、サトちゃんはセイラーとしての腕を磨き、マストやリギングを専門に扱うリガー(Rigger)としての卓越した技術を習得していった。
7月23日、午前11時の時報を合図に散骨が行われた。
油壷、諸磯、小網代湾、江の島の泊地から参集した20隻の外洋クルーザー、ボートに、サトちゃんと親交のあった古くからの友人、知人が分乗して式に臨んだ。本部船の<帆省会>(J24)を中心に大きな輪を描いた各艇から、11時の時報を合図に一斉にフォグフォーンが鳴り響き、其々が散骨、花びらを海に捧げ、静かに、サトちゃんの魂が安らかなることを祈った。



マリーナで談笑する在りし日のサトちゃん(写真右)
大勢のヨット仲間に愛され、いちばん好きだった海に還っていったサトちゃん…その暖かな笑顔はいつまでも忘れない、どうぞ、安らかにお休みください。