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新着情報

2021年10月07日

“外洋における安全”がテーマ。世界中の仲間が愛読する
「シーサバイバルハンドブック」日本語版が刊行された

 本書は、“海の安全”をテーマにした外洋ヨットマンのバイブルともいうべき書で、権威ある英国ヨット協会(RYA:Royal Yachting Association)によって2008年に初版が刊行され、世界各国で愛読されている名著である。
 その日本語版が、このほど、一般社団法人日本オーシャンセーラー協会(JOSA:Japan Ocean Sailors Association)によって刊行された。内容は、イラストを多用した誌面に、わかりやすく、読みやすい文章で解説されていて、RYAは「常に自艇に持っていて、非常時の際は参照、確認すること」を推奨している。
 日本語版の発行元であるJOSAでは、シーサバイバル訓練のテキストとしての役割だけでなく、安全備品の中の基本アイテムとして、多くの外洋セーラーが安全なる航海のために役立てることを願っている。
日本語版刊行によせて
 「RYA Sea Survival Handbook」は 、英国ヨット協会(RYA)が刊行したアマチュアセーラーに向けた「外洋における安全」をテーマにしたテキストで、世界各国で愛読され、最もポピュラーな著作の一つとして知られています。内容はイラスト、表現ともにわかり易く解説されていて、英国はもとより、国際統括団体ワールドセーリング認定の「Offshore Personal Survival Training course」を開催する各国訓練機関が、その訓練コースの副読本として本書を使用しています。
 私ども一般社団法人日本オーシャンセーラー協会(JOSA)は、公益財団法人日本セーリング連盟(JSAF)の承認のもとに、ワールドセーリング認定の「Offshore Personal Survival Training course」を実施するに当たり、 各国の訓練機関と同様に、「RYA Sea Survival Handbook」を訓練の副読本として採用することと致しました。一方RYAは、この「RYA Sea Survival Handbook」本来の使用方法として、「常に自艇に搭載し、非常時に参照・確認すること」を推奨しており、単にサバイバルトレーニングのテキストとしてばかりでなく、本書を安全備品の中の基本アイテムと位置付けています。
 こうしたことから、私どもJOSAはわが国の多くのセーラーにとっても、読みやすく、使いやすい実践的な「ハンドブック」となる本書の日本語版の必要性を強く感じておりました。
 そうした中、今回翻訳と監修を担当された児玉萬平氏がトレーニングコースの受講者向けに自ら本書の対訳資料を作成されており、それを基に日本語版実現への準備を開始しました。
 並行して、RYAに本書の翻訳出版の許諾を求めるべく、JOSAヨーロッパスタッフを通じて働きかけを行い、幸いにしてRYAの快諾を得ることが出来、本書の日本語版刊行が実現しました。
 本書「RYA Sea Survival Handbook 日本語版」が、サバイバル訓練テキストとして、また実践的なハンドブックとして、わが国の多くの外洋セーラーの安全航海に多少なりとも寄与することができれば、刊行者として、これに過ぎる喜びはありません。

 北田 浩(発行人;一般社団法人日本オーシャンセーラー協会代表理事)
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