yachting（ヨッティング）は、海を愛するひとびとの総合情報羅針盤です。

　今年2月に、89歳で逝去された故石原慎太郎さん(元東京都知事、NPO法人葉山ヨットクラブ名誉会長)の散骨式が、4月17日、神奈川県葉山町の名島沖で執り行われた。
　散骨式当日、本部艇の<荒武者>には、長男の石原伸晃自民党元幹事長の他、次男でタレントの良純さん、三男で自民党衆議院議員の宏高さん、四男で画家の延啓さんらが同乗し、葉山ヨットクラブの会員艇など約30艇のクルーザーが参列し、大勢のヨット仲間とともに、厳粛なうちに式が執り行われた。
　名島付近には、慎太郎さんの弟で俳優の石原裕次郎さんの三回忌に合わせて建てられた葉山灯台(通称裕次郎灯台)があり、慎太郎さんは、裕次郎さんとともに愛した湘南の海に、静かに還って行った。 　散骨式に先立って、初七日を終えた後、石原慎太郎さんとともに海を愛したクルーたちが腕に喪章をつけ、懐かしいNORC(旧日本外洋帆走協会)のエンサインを半旗に掲げ、小網代ブイ(通称:慎太郎ブイ)にて、献酒、黙祷して哀悼の意を捧げた。

小網代ブイ(通称慎太郎ブイ)にて

在りし日、レースで活躍するの艇上で、、、

ディンギー<ヘレショフ>に乗る石原さんの貴重なカット、、、

　ヨット雑誌の編集者時代、石原慎太郎さんにエッセイをご寄稿戴き大変お世話になりました。
　心よりご冥福をお祈り申し上げます。どうぞ、安らかにお休みください。(本橋一男)

　●撮影/CONTESSA 13世