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新着情報

2024年05月21日

「2024 第4回横浜ミドルGWレガッタ」無事終了…
来年のGWも、“横浜ミドル”で会いましょう!!

 文・松浦孝志(<ウララ>実行委員長)
 撮影・野口隆司

   横浜ミドルボートGWレガッタの母体は「横浜ミドル」の名称で行っていた練習会です。
 横浜のレース好きが集まり「練習会をしよう。レース形式でしたいよね。」との意見があり、<パースタイム>オーナーの飯田さん、<エブリシング>オーナーの石井さんにお願いして、年2回ほどレース運営をしていただきました。
 コロナ感染症、東京オリンピックの影響で、伝統の「関東ミドルボート選手権」の単独開催が難しくなりました。それならゴールデンウィークに横浜でミドルボートクラスのレースを開催しようとの意見がまとまり、2020年よりベイサイドマリーナ沖で毎年開催してきました。
 いままでは参加艇数の予測が難しく、簡素な大会を心がけていましたが、大会のレベルアップを図るため運営艇を増やしました。これにより風向の変化にも素早く対応できるようになりました。また、A級ジャッジの長谷川さんにプロテスト委員長をお願いし、プロテストに十分対応できる体制を整えました。また、懇親会も元料理人の志田さんにお願いし更なるレベルアップを図りました。
 大会の前週には「三崎横濱レース」が開催され、そのレースに参加して、そのままベイサイドマリーナへ係留し、ゴールデンウィーク後半の横浜ミドルボートGWレガッタへ参加する流れも生まれました。ベイサイドマリーナのご協力で1週間ほどレース参加艇は無料係留が出来ました。
 
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 すべての準備が整い、あとは5月4日、5日のレースを迎えるだけになりました。レース当日の風の予報では4日は微風、5日は中風~強風とのなかで第1レースのスタートです。風は90度~100度の軽風です。1回のゼネリコの後、スタートしましたが、1上の途中で風が無くなり、コース短縮になりました。IRCクラスの<フォンテーヌ>(J111)、<きんぎょ>(Y33)以外はDNFになってしまいました。シリーズレースでは苦しい展開です。その後、軽風が入ってきましたが風向が安定しません。第2レースは、<ウララ>は上1からジャストでスタートでき、1上、1下とトップ回航できました。その後、風が南に振れマークを変更。ここでの複数の運営艇による、すばやい対応は、レースを楽しめる一因となりました。その後、<ツルギ>(FRAA30)に抜かれて2着でしたが修正で1位になれました。ORCクラスは微風得意の<ラハイナ>(Y33)がトップでした。その後、風待ちしたのですが、時間の関係で第3レースはキャンセルされました。
 16時からYYCで開催されたウェルカムパーティには料理人の志田さんが前日から準備をした通常ヨットレースのパーティでは出ないような、アイスバイン(ドイツ料理)、ペンネアラビアータ、シーフードピラフ・・・・・などが並び皆さん満足したようです。また、A級ジャッジの長谷川さんによるルール解説(<ウララ>が<ラハイナ>への抗議)の解説があり、質問が飛び交っていました。
 
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 2日目の予報は南からの強風でしたが、海面は15kt前後の中風。早速第4レースが始まりました。艇速のある<フォンテーヌ>が始終艇団をリードするなか、強風に強い<トラビエス>(A31)が抜群の走りで上位に上がってきました。その後、風も安定し、予定の3レースが消化できました。
 総合順位は、IRCクラスで<フォンテーヌゼロ>が優勝、<きんぎょ>、<ウララ>と続きました。ORCクラスは<トラビエス>が優勝、<ラハイナ>、<パースタイム2>の順でした。また、表彰式では長谷川さんによるマークタッチ後のペナルティー解消の解説があり、賑やかに幕を閉じました。横浜以外から参加された艇は、回航お疲れさまでした。
   今後も良い大会にします。来年も皆様のご参加を心よりお待ちしています。
 最後に運営スタッフの皆様、パーティの料理を提供していただいた皆様、会場をご提供いただいたYYC、無料で係留を引き受けていたベイサイドマリーナなどなど、ご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
 来年のGWも、“横浜ミドル”で会いましょう!!