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2015年06月10日

2015西宮・横浜ヨットレース参戦記(5)
飛内秋彦

 30日7時56分 潮岬通過 第二レグ(潮岬⇒神子元島)
潮岬前から風が上がり、波も高かったためジブをM/HからNo3に変更する。この時点でTWS18Kt。その後最大で23Ktまで上がるが、新しく調達したNo3が威力を発揮。下先行しているを抜き去り、快調に飛ばす。プロパーより南を意識して走る。
正午頃に携帯の電波が届かなくなり、YBトレッカーが確認できない状態になる。その後、北東を中心に60度の範囲で風が振れる。が最後にプロパーより内側に入ったのを確認しているので、途中でいったんプロパーより中に入れるが入れすぎた感がある。
遠州灘は30日午後から1日中軽風と無風が続く苦しい展開。他艇も同じ状況と思うようにする。2日未明に若干北東系の風が入り始める。神子元島10マイル付近でYBトレッカーに電波入る。
は神子元島に対して我々より、沖出しのやや先行位置を確認。逆転の可能性は十分にある。また、トップのは1日の14時29分、2着のは17時41分にフィニッシュした。3着のは城ヶ島沖、4着のは大島通過中で、ボートスピードが上がっていないため風が無いことを確認。
 
5月2日5時6分 神子元島通過 第三レグ(神子元島⇒剣崎)
神子元島は最短距離で通過。は沖出しのままで回航。風は北東40度、TWS12Kt、BS7Kt。ヘディングは75度。ターゲットは大島風早44度。この時点で、速くパフをつかんだ我々が一気に先行する。 ただし予断は許さない。ここから先はターゲットとの間に艇を置きながら、やや風向の上側で確実に押さえることに徹底する。
風速が一気に上がり、TWS16Ktになり、ジブをL/MからM/Hへタックチェンジ。また、ウインドディレクションも40度から5度まで振り、ヘディングも40度となり大島の風早を向き始める。
ここで一気にとの差を広げることが出来た。 大島風早付近では霧がひどく、まったくまわりが見えない状況だったが、風は安定しているのでタックを繰り返しながら走り続ける。