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<Claris Forte>巡航日記2015 今年も“素敵な出会い、新しい発見の旅”が始まった

写真・文 中野誠・美千穂

■今回巡行した島と港(地名をクリックして地図データをご参照ください)
三木浦古和浦五ヶ所湾志摩ヨットハーバー相差港(オウサツコウ)

第十一回 長かったGWもとうとう終わる

5月11日

 三木浦までオーバーナイトで走り、ほとんど寝ていなかったので、入港後、食事を済ませたら“バタンキュー”、翌朝まで殆ど眠り続けてしまった。
 朝、釣り人の話し声で目を覚ます。三木浦の街を散策…と思ったものの、船のまわりに釣り人がいて留守にも出来ず、街並み散策は次回に持ち越して早々に出港する。
 今週の最終目的地、五ヶ所湾まであと少しの航程。そこで、余裕が出来たのでちょっと寄り道することに。五ヶ所湾のすぐ手前、古和浦に立ち寄ってみることにした。
 古和浦入港前に、今度は50cmもあるシイラを釣り上げた。そこで、朝食にはさっそく釣ったシイラをさばいて1/4程度を刺身にして食べたが、これが、また、ものすごく美味しかった。
 古和浦に到着してから残りのシイラの調理方法を調べてみると、
① シイラは内臓を傷つけるとすごく臭うらしい。そこで、内臓を傷つけないように、頭ごと切り離して処分すること。
② シイラの皮のぬめりには毒があり、そのうえ、皮には菌が繁殖していることも多いので、三枚に卸したあとは皮を剥ぎ、使ったまな板や包丁をよく洗い、切身も真水でよく流すこと!
(へぇー知らなかった。しかも、食べなかったが一切れだけ皮ごとしゃぶっちゃったので、この後、丸一日ヒヤヒヤするはめに…)
 そんなわけで、古和浦到着後、シイラの残り3/4を、バター焼き、ムニエル、塩焼にして贅沢な美味しい昼食を堪能した。

 古和浦湾は自然いっぱいで、ものすごく綺麗な湾だった。出来れば、ここで2~3日遊んでいたいほど。ただ、船が泊められるところが少ない。
 漁師さんも、邪魔者扱いするわけでもないが、歓迎ムードでもなく、“そこなら泊めても邪魔にはならないから”という感じの扱い…
 町はそれほど大きくないが、スーパーや鮮魚店、飲食店や宿もあり、とても便利そうだった。
 <Claris forte>を係留したところのすぐそばに、トイレや氷の自販機もあった。ただ、お風呂がない。何軒かの宿に問い合わせてみたが全部断られた。
 お風呂を諦めかけたとき、偶然、床屋を発見してボサボサになっていた髪を切ってもらい、洗髪してもらってちょっとスッキリ。シイラの毒を気にしながら、その日は早めに就寝。
 翌朝、騒がしい漁船の往来で目を覚まし、7時には出港。シイラの毒にもなんとかあたらなかったし、ご機嫌にケンケンを流したらまたシイラが釣れた。こいつを捌き終えた10時頃に志摩ヨットハーバーに到着した。
 その後、家内が車で到着。夕食はマッチレースの練習をしていた紀州少年ヨット団と一緒にバーベキューを愉しんだ。
 今日は1日整備。マストトップの航海灯修理、船内整理、船底磨き、インペラのパッキン交換等々、マストトップから船底までやることがいっぱい。家内から“トライアスロンか”と言われながらも1日中整備に費やす。
 最後に、来週、電車で来るときに、交通の便が良い漁港側にある五ヶ所ボートに船を回して、この航海も無事に終えて、家路に就いた。

古和浦漁港。この防波堤のこの部分だけが使われていないので使用可能。但し横に網が干してあるので小バエがいっぱいだった。この小バエ、人に寄ってくるようではないので邪魔ではないがちょっと目障り…そういったことを除けばいろいろと便利だし、凄く綺麗なところ。7月の第2土曜日に有名なお祭りがあるそうで、鳥羽パールレースに参加される艇は、回航がてら見物に行ってみるのもお薦めだ。そうそう、猫にご用心!夜中にデッキに上がってきてごみ袋を荒らされた

●メモ
古和浦漁港泊地情報
・係留場所:
・係留料: 無料
・給油給水:
・食糧: 徒歩圏内にスーパーや魚屋、食事処有り。
・風呂:

編集部注:泊地情報はあくまでも参考データです。詳しくは各艇でご確認願います。
また、泊地情報をより正確なデータとするために、泊地に関する追加の情報等あればぜひ編集部までお寄せください。

志摩ヨットハーバーで紀州少年ヨット団のマッチ練習会があり、最近は若い学生さん達の参加で盛り上がっているようです

マストに登って整備中。この後船底磨き

五ヶ所湾の漁港内にある五ヶ所ボートに<Claris forte>を預けて帰宅する。バス停前なので電車で行くにはここ便利

●メモ
五ヶ所湾泊地情報
・係留場所: 五ヶ所ボート、志摩ヨットハーバー、海遊人マリーナ等々いくつかあり、それぞれ良さがあるのでお好みに合わせてどうぞ。
・係留料: 係留場所によって30フィート前後で1日1000円~2000円程度。要問合せ。
・給油給水:
・食糧:
・風呂:

編集部注:泊地情報はあくまでも参考データです。詳しくは各艇でご確認願います。
また、泊地情報をより正確なデータとするために、泊地に関する追加の情報等あればぜひ編集部までお寄せください。

5月17日

 今週は、来週開催される「エリカカップ」に参加するため、五ヶ所湾から蒲郡までの航海。
 台風のうねりとチョッピーな波で、五ヶ所湾を出てから奥様がすぐダウン。今日はどこに停泊しようかといろいろ考えながら、布施田水道を抜け、大王崎をかわし、時間的なことも考慮して相差港(オウサツコウ)に入ることにした。もの凄く沖まで延びる大謀網や港入口の網を慎重に避けながら無事に入港。
 入港してしばらくすると、清水のヨット<Komasa>のオーナーが、“たまたま旅行に来ていて宿のお風呂からヨットが入って来るのが見えたので”と、浴衣姿で訪問してくださった。そうこうしてるうちに家内も復活してきて、ご機嫌に「近くのホテルの屋上露天風呂を貸し切り予約したから」…
ということで、すぐ横の小高い岬の上に建つ「遊月」で温泉に浸かり、急遽、美味しい夕食まで作ってもらい大満足のすえ船に戻って心地よく眠りについた。

 翌日は朝から相差(オウサツ)の町を散策し、海岸で家の水槽用の貝を取り、10時に出港。途中ケンケンでダツを釣り上げ、17時前に無事、蒲郡ラグーナに到着した。到着後、ダツの卵と身を甘辛煮にして夕食。しばらく、のんびりして、電車で帰宅の途に。今週もよく遊びました。

相差港。港の近くから沖に長く延びる大謀網あり。網の北側から入港すると岸の近くを通らないといけないので、網の南側からの入港が安全。この他にも、港の入口にかけて2~4ヶ所小さな網があるので夜の入出港はかなり危険。暗礁も多いのでチャートのチェックが必要です! 下の写真。赤い灯台の右に<Claris forte>。左上の建物が「遊月」。磯遊びの岩場や海水浴場、神社、仏閣、海女小屋、旅館、民宿と、町中が遊び場所っていう感じだった

ホテル「遊月」の貸し切り屋上展望温泉でご満悦。この後、急遽、夕食(会食)も用意してもらい凄く気持ちのいいホテルでした。翌朝の大浴場の朝風呂使用もOKとのことで、これでビールを飲んで二人1万1千円はお得感あり

ホシノテラス「遊月」のロビーにて。到着後、直ぐにお茶まで頂き、至れり尽くせりでした

●メモ
相差港泊地情報
・係留場所:
・係留料: 無料
・給油給水:
・食糧: 観光地なので徒歩圏内にいくつかあり
・風呂: 徒歩圏内のホテル、旅館、民宿等にて

編集部注:泊地情報はあくまでも参考データです。詳しくは各艇でご確認願います。
また、泊地情報をより正確なデータとするために、泊地に関する追加の情報等あればぜひ編集部までお寄せください。