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<Claris Forte>巡航日記2015 今年も“素敵な出会い、新しい発見の旅”が始まった

写真・文 中野誠・美千穂

第八回 今週末は金曜日午後からのスタート

■今回巡行した島と港(地名をクリックして地図データをご参照ください)
宇野港宮之窪瀬戸斎島(イツキシマ)北条港堀江海の駅島マリン

4月19日

 牛窓を16:00に出港し、宇野港に18:00過ぎに到着。宇野の町で夕食、買い出しを済ませてから港の横にある玉の湯でお風呂に入り就寝。翌朝は日の出とともに5:30に出港。
 島の間から昇る朝日が綺麗だった。
 じつは、こんどの航海は先を急ぐ必要があった。その理由は、瀬戸内の潮と、今週末にフネを置いて戻るハーバーのためだった。今週は松山の島マリンまでの航海だったが、この島マリンの周辺は浅く、干潮時には港への出入港が出来ない。とくに、今週は大潮なので、日曜日の午後(12:00~18:00)は入港が不可能。そのために、土曜日中に少しでも島マリンに近づく必要があり、瀬戸内の潮を考えると“宮之窪瀬戸”は土曜日中に通過する必要があったからだ。

 予定通り潮に乗って順調な航海。昼過ぎ、13:00の転流時には宮之窪瀬戸に到着。じつは、速い潮に乗ってみたくて、宮之窪瀬戸の途中で有津港(アロウヅ)に立ち寄ってお洒落な喫茶店でランチ。家内には内緒で潮の具合をみる。先を急ごうという家内に急かされて14:30に再出港。
 潮はMaxの時間帯ではないにも関わらず、大潮のためか、最高8ノットで対地スピードは14ノットもあったから凄かった。あっという間にフネは押し出され、その後も順調に追い潮に乗って、16:30には目的地の斎島(イツキシマ)に着いた。

 お腹も空いていないし、日暮れまで時間もあったので島を散策することにした。すると、海辺で地元の人が何かを採っている。「何…」と聞いてみると“岩がき”だという。僕も採っても構わないかと尋ねると“全然問題ないよ!”の答え。さっそくフネに道具をとりに戻り、30分ほどで大量の“岩がき”をゲットした!
 そして、この日の晩飯は豪華版。宇野で買った焼肉と、大量に採れた“岩がき”に牛窓で買ったオリーブオイルをたっぷりかけて美味しく戴きました。ちなみに、味噌汁の具は“亀の手”。具は少なかったものの身も美味しく、大満足のディナーを堪能した。
 翌日は夜明け前から小雨模様。6:30頃に雨が止んだのに併せて出港。目的地の島マリンまではあまり距離もなかったので、途中の北条港、堀江海の駅に寄りながら11:30に無事島マリンに着いた。雨に降られることもなく、入港時には晴れ間も見える天気のなか、ゆっくりと後片付けをして、松山発15:10の高速バスに乗り帰宅し、今週予定した航海を無事に終了した。

宇野港。手前の桟橋、奥側半分(南側の桟橋の北側半分)がプレジャーボート用。2艇位しか係留出来ないので要予約。右側に見える和風の建物が“玉の湯”。買い出しやお風呂に行くには便利ですが、朝早くから夜遅くまで渡し船の出入りがあり、結構大きく揺れるのでノンビリ寝るには不向きです。

●メモ
宇野港泊地情報
・係留場所:早朝から夜中まで通船の引き波で宿泊はあまり心地よくはありません。
・係留料:現在無料
・給油給水:
・食糧:徒歩圏内に食事出来る場所多数。スーパーも徒歩圏内
・風呂:すぐ横に“玉の湯”

編集部注:泊地情報はあくまでも参考データです。詳しくは各艇でご確認願います。
また、泊地情報をより正確なデータとするために、泊地に関する追加の情報等あればぜひ編集部までお寄せください。


宇野港を出港するときに撮った綺麗な日の出

住民が20人(?)の斎島。静かでとてもいい港でした。港の入り口手前付近が浅く、大潮のほぼ最干潮時の入港時は<Claris Forte>の喫水約1.8mがぎりぎり。ただ、港のなかは深いです。桟橋の反対側は通船用で使用禁止。

●メモ
斎島泊地情報
・係留場所:桟橋右側は通船用
・係留料:無料
・給油給水:なし
・食糧:なし
・風呂:なし

編集部注:泊地情報はあくまでも参考データです。詳しくは各艇でご確認願います。
また、泊地情報をより正確なデータとするために、泊地に関する追加の情報等あればぜひ編集部までお寄せください。


堀江海の駅。防波堤が左右に大きく開いているので、波の大きい時はあまりいい港では無いかも

●メモ
堀江海の駅泊地情報
・係留場所:
・係留料:
・給油給水:
・食糧:
・風呂:

編集部注:泊地情報はあくまでも参考データです。詳しくは各艇でご確認願います。
また、泊地情報をより正確なデータとするために、泊地に関する追加の情報等あればぜひ編集部までお寄せください。


北条港の桟橋。入港時に潮の流れが強いので要注意

●メモ
北条港泊地情報
・係留場所:
・係留料:
・給油給水:
・食糧:
・風呂:

編集部注:泊地情報はあくまでも参考データです。詳しくは各艇でご確認願います。
また、泊地情報をより正確なデータとするために、泊地に関する追加の情報等あればぜひ編集部までお寄せください。


今航海の最終目的地、松島の“島マリン”。入港時浅いため干潮時の出入港が出来ないので、少し不便だったが、港のなかは安心して預けられる港です。交通の便や買い出し等はちょっと便利が悪いかな!

●メモ
島マリン泊地情報
・係留場所:
・係留料:30フィートで一日2,000円程度(要問い合わせ)
・給油給水:マリーナで可能
・食糧:
・風呂:なし

編集部注:泊地情報はあくまでも参考データです。詳しくは各艇でご確認願います。
また、泊地情報をより正確なデータとするために、泊地に関する追加の情報等あればぜひ編集部までお寄せください。